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とある本丸のとある恋物語【刀剣乱舞】

第10章 過去と未来【大和守安定】


真っ白な世界。

あるのは大きな桜の木。

木の下には誰かが立っている。

「あなたは…」

着ている羽織は新撰組の物。

彼は沖田総司。

誰かに似ている。

清光と…あとは…

『僕は…』

彼らは最後まで大切に使われ、

今でも大切に思われ続ける人。

私もそうなりたい。

思われ続けたい。

『大和守安定。よろしく…主』

そうだ。

彼は安定にも似ていた。

遠くなっていく沖田総司。

彼は私に何かを伝えている。

でも聞こえないまま、舞い落ちる桜と共に消えてしまった。



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