第12章 《裏》修行【吉田松陽】
夏希「ハアアッ!」と一本。
私は、ずっと勝てることが出来なかった松陽さんに、
一本取ることができた。
まぁ、たかが剣道ですが。
松陽「おや、一本とられてしまいました。上手くなりましたね、夏希。」
私は、寺子屋の松下村塾に住み込んでいる。
なぜなら、
お父さん、お母さんは殺されてしまい、ずっとひとりぼっちでいた所を
松陽さんに助けてもらった。
言っておく。
松陽さんと私は対して年齢差が無い。
松陽さんもそれくらいだと言っていた。
そしてー…。
松陽「それでは、約束通りご褒美をあげますか」
と言ってキスをしてくれた。
夏希「…!ありがと…!」
私と松陽さんは付き合っている。
まだキスだけで、
それ以上はしていない。
物足りない訳では無い。
断じて。