第8章 見回り【佐々木異三郎】
夏希「……異三郎さん…?」
空気は張り詰めていた。
異三郎「……はぁ」
夏希「???」
異三郎「私みたいなエリートでありながら…。嫉妬なんてみっともない…。」
夏希「え?嫉妬?」
異三郎「はい、嫉妬です。」
異三郎「私はエリートですが、嫉妬深さも独占欲もエリートなので。」
夏希「と言うことは…。信女ちゃんに嫉妬したんですか?」
異三郎「はい。」
嬉しい…!
あの異三郎さんが
嫉妬してくれてる…!
すごく嬉しくなった
夏希「嬉しいです。すごく…!」
異三郎「そうですか。では、もう手加減はしないので。」
夏希「へっ?」
そのあと、夏希の首筋には赤い跡がついていた。
おしまい