第5章 相合い傘【阿伏兎】
私は夜兎だ。
毎日が戦闘で始まり 戦闘で終わる。
今日は、私達第7師団とは対立関係にある第37師団との戦いである。
ハッキリ言って面倒だが、
私の憧れであり
初恋の相手である
阿伏兎さんの指示だ 。
こうなったらやけくそだ。
すぐ片付けてやると思っていた。
ーーーー弱い。
なんなんだこいつら 弱すぎる。
傘を一振りしただけで何十体との奴らが倒れていく。
私は、この戦いに呆れとだるさを感じ、 相当油断していた。
そして気付かなかった。
私のすぐ近くに、
かなり強いボスが
居たことにー…。