第22章 幼なじみから……【高杉晋助】
私には、小さい頃から好きな人がいる。向こうは、私の気持ちなんて知らないだろうけど、
好きになってしまった。
その人と私は、
"総督"と"副総督"
と言う近い存在であり、
一番遠い存在だった
夏希「あれ、晋助どこだろ…。」
私は、さっきから船内をうろうろしていた。
なんでかと言うと、私は副総督であり、 総督の高杉晋助に
届け物がしたかったから。
夏希「あ、また子ちゃん!」
また子「ん?あ、夏希じゃないっすか!どうしたっすか?」
夏希「あのね、晋助見なかった?」
また子「晋助様っすか?…悪いけど見てないっす。」
夏希「そっか、ありがと、また子ちゃん!」
また子ちゃんと別れたあと、
私は盛大にため息を付いた。
総督と副総督だからたくさん会えると思ってしまった私がバカだった。
夏希「晋助…どこにいんの?」
私は俯いて独り言を呟いた。
晋助「オイ…夏希、何の用だ?」
夏希「っ、晋助!」
晋助「さっきまた子と会ってな…夏希が探してると聞いたから来てみただけだ。」
また子ちゃん、ありがとう。
夏希「えと、次に闘わないといけない船を見つけたから、書類にまとめてみたの。」
晋助「流石だな。」
晋助は私の頭をわしゃわしゃと撫でた。
晋助「悪いが、もう俺ァ行く。またな」
と行ってしまった。名残惜しかったけど 会えたから、
それでよかった。
今日は仕事ないから稽古でもするかぁ。