第3章 「秋」~すれ違い~
次の日、私は何もやる気が起きなかった。
授業も部活も上の空。
そんな私の様子を見て瑠璃が、心配そうにしながら言った。
瑠璃「今日、元気ないみたいだけど…ってどうしたの!?すごい目腫れてるけど…大丈夫?」
ひま「あぁ、これ?昨日ずっと泣いてたから…。」
私は、無理やり笑いながら答えた。
瑠璃「もしかして、太陽君のことで何かあったの…?」
私は昨日のことを思い出した。
ひま「…もう、太陽君の話はしないで。」
瑠璃「え?なんで…」
ひま「何でもいいでしょ!!」
私は思わず、瑠璃に怒鳴ってしまった。
瑠璃は自分の心配をしてくれたのに。
ひま「……ごめん。」
私はそう言って、その場を立ち去った。