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【テニスの王子様】千石清純【裏夢】R18

第2章 クラスメイト女の子


「あはは…」

結構本気なんだけど、日頃の行いのせいか本気にしてもらえない。

早朝、ランニングをしていると時々見かける。真面目なクラスメイト。

一度だけ試合会場がバドミントン部と被った時に、体育館を覗いたらちょうど試合をする彼女が見えて、その真剣な眼差しはどの女の子よりもキラキラして見えたんだ。

理由は分からないけど、なんだか彼女に惹かれる。本音を言わないところが気になるんだろうか。

それ以来積極的に話しかけてみてるけど、暖簾に腕押しというか、うまいことかわされてしまう。

「もっと早く会えてれば良かったのに…」

「え?」

「あ、いや、ううん、なんでもないよ!」

早く出会えていたところで、変わらないかな。

「ふぅん?それで、どこ行くの?」

「カラオケとか買い物とか?」

「うーん、じゃあ、スポーツショップに少し寄っても良いかなぁ?」

「姫が行きたいところならどこでもお供しますよ」

「もう、またそんな事言って」

「本当だよ?今から旅行にだって連れて行くよ」

「あはは、じゃあ大阪に行ってみたい!」

「切符買っちゃうよ?」

「ふふふ、やめて、笑っちゃう」

笑顔が可愛い。本当に大阪行きの切符買っても良いのになぁ。教室では見られない、隙のある笑顔にドキッとする。

スポーツショップに着くと、さんははしゃぐように足を踏み入れた。
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