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罪と罰【終わりのセラフ】

第23章 帝鬼軍の首都




グレン
「おい、優!」

優一郎
「お!グレン!!」


グレンが声をかけると優ちゃんは笑顔になり、拘束されたまま走って来る。


優一郎
「ここ研究所だよな?俺達ここに来たかったんだよー」

「だからあんな事…」


先程、優ちゃんはミカと共に戦闘していたはずだ。
なぜあんな事をしているのか疑問には思っていた。

どうやらこの研究所に来る為に戦闘をしかけ、わざと兵士に捕まったのだろう。


優一郎
「じゃあミカ、考えてきた事大声で言おうぜ!」

ミカ
「やだよ!それに優ちゃん、ここそういう雰囲気じゃ…」


ここまでしてやりたかった事はなんだろうか。
優ちゃんに言われても言うのを躊躇っている事から、また突拍子もない発言をするのだろうとは予測できている。


優一郎
「しょーがねぇなー、じゃあ俺が1人で言うぞ!」

ミカ
「優ちゃん…!」


ミカが言わないのなら自分が1人で言う。
そう決めてからの優ちゃんは早かった。


優一郎
「みんなー!俺とミカの2人は人間に戻りたいから研究に協力しに来たぞーー!」


止めようとするミカの事を全く気にせずに一際大きな声で叫んだ優ちゃん。


「………」

グレン/深夜
「………」

優一郎
「そういう訳でよろしくな!」


笑顔で言い切った優ちゃんにこの場にいる全員が誰もすぐに反応する事ができなかったのだった。
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