第12章 宴の誘い
佐助「いらっしゃい萩さん」
萩「こんにちは佐助君、幸村」
幸村「来たか、謙信様と信玄様が待ってるぞ」
家康を一瞥してから萩に手を伸ばす幸村
邪魔をするように酒を幸村に押し付けた
家康「信長様から預かってきた。謙信に渡して
後、萩に気安く触らないでくれる?」
幸村「はぁ!何でお前に・・・」
佐助「幸村、早く行かないと謙信様に刀を向けられる」
幸村「げっそれは嫌だめんどくさい」
心底嫌そうに言い広間へと歩き出す
その後ろを佐助は萩と家康を連れて歩く
佐助「家康さん後でお話しお聞きしても言いですか?」
家康「はぁ?俺と話しって何で?」
(俺は萩から離れたくないんだけど)
萩「佐助君は戦国マニアだから」
佐助「織田方と会うチャンスなんて滅多に無いからね」
家康「まにあ?ちゃんす?何言ってんのかさっぱり分かんないんだけど」
そんな事を言いながら進み広間に到着した
幸村「謙信様、信玄様、萩が到着しましたよ」
謙信「入れ」
襖を開き中へ入る
落ち着いた色合いの広間に豪華な食事が並んでいる
中央には謙信が座り右隣に信玄がいた
信玄「いらっしゃい姫君。おや、一緒に来たのは家康か
秀吉が来るのだと思ったが」
(手を出すなと秀吉に釘を打ったが家康が手を出したか)
家康「すみませんね秀吉さんじゃなくて」
ブスッとして佐助に案内された席に萩と共に腰を下ろす
【 萩、 家康、佐助
【 謙信
【 信玄、幸村
↑順番で座った
謙信「幸村、何を持っている?」
幸村「ああさっき家康から預かったんです」
謙信に差し出すと目を細めて見つめる
家康「それは『わいん』信長様が美酒だと言ってましたよ」
謙信「ほぉ南蛮の酒か。萩、酌をしろ」
萩「はい。でも、ワインならグラスが・・・」
佐助「萩さんこれを使って」
スッと差し出されたワイングラスに驚く萩
(何あれ?変わった形の湯呑みだな・・・)