第2章 出会い・・・・・上杉、武田軍
佐助「この時代を生きるために手に職をつけようと思ってね」
萩「凄い!?佐助君らしいね」
佐助「ありがとう。話しを戻すけど僕たちが知っている話しでは謙信様と信玄様は敵同士のはずだよね?」
萩「うん、確か好敵手だったよね?」
佐助「此処では一緒の城”春日山城”にいるんだ」
萩「えっ・・・春日山城?あの・・もしかして謙信って上杉謙信?軍神の?」
さぁーっと血の気が引いて行く
謙信「何だ俺のことを知っていたか」
信玄「萩俺のことももちろん知っているよね?」
萩「えっと・・甲斐のトラ・・武田信玄?」
にっこり微笑んでみつめられる
幸村「俺は?」
萩「幸村?何だったかな?」
幸村「なっ!俺の事は知らねえのかよ!?」
ガックリ肩を落として落ち込む
萩「冗談だよ、一騎当千真田幸村でしょ?」
佐助「幸村良かったな、知ってるって」
おうっと微かに微笑みを浮かべる
佐助「萩さんはこれからどうするの?」
萩「どうするって言われても・・帰る家はないし・・」
信玄「なら一緒においで」
幸村「何勝手なこと言ってるんですか!?」
謙信「勝手に我が城に居候を増やすな」
佐助「ダメですか謙信様?」
謙信の左右違う色の瞳が萩を見つめる
謙信「萩と言ったか、剣舞以外に何が出来る」
萩「剣舞以外ですか?うーん・・・特に無いですが動体視力は良いです」
キラッと視界の端に光る物が見えスッと横に避ける
謙信「ほう、避けたか」
幸村「なっ!」
急に刀向けた謙信とそれを避けた萩に驚く
萩「何ですか?怪我する処でしたよ」
フッと口元に笑みを寄せながら上下左右に刀を振るってくる
萩「ちょっ笑いながら刀を振り回さないで下さい!」
文句を言いながら総て躱していく
幸村「おい佐助止めなくて良いのかよ!」
佐助「謙信様は本気じゃ無いしあのスピードじゃ萩さんに当てられないよ」
当てられないだと?ピクッと謙信が反応し纏っている空気が変わる
信玄「っ!?やめろ謙信」
えっなに急に早くなった!?避けるのも限界
ガキッーンっと刃がぶつかり合う音が森に響き渡る