第11章 謹慎 2
信長「萩、俺が直々に見張りをしてやろう」
萩「えっ、兄様が!?」
皆が驚きに目を見開く
信長「俺では不満か萩」
萩「いえ!兄様と一緒にいれるなんて嬉しいです」
嬉しそうに微笑んで信長と天守閣へと向かっていった
信長「萩、酒は飲めるか?」
萩「ほとんど飲めないんです」
信長「これを飲んでみろ」
お猪口に酒を注ぎ萩に手渡した
萩「これは?」
信長「果実の汁に少量の酒を加えた物だ」
萩は恐る恐るお猪口の酒を口に運ぶ
萩「あっ凄く飲みやすいです!」
信長「そうか、まだまだあるゆっくり飲むがいい」
笑顔を浮かべ信長もお猪口に酒を注ぎ飲み始める
萩「兄様、私が注いであげる。はいどうぞ」
ニコニコ微笑み信長に酌をしながら果実酒を飲んでいく
(頭がフワフワする~楽しい~)
萩「兄様~このお酒美味しいね~ふふふっ」
お猪口を持ったまま信長にすり寄る
信長「酔ったか萩?」
萩の頭をくしゃっと撫でてやると
嬉しそうにふにゃっと笑いギューッと抱き着いた
秀吉「信長様、よろしいでしょうか?」
信長「入れ」
秀吉の声に信長が答え襖が開くと赤い顔をして信長に抱き着く萩が目にはいった
秀吉「萩に酒を?」
信長「果実酒を飲ませたのだがどうやら萩は酒に弱いらしい」
信長に抱き着いていた萩が座っている秀吉に気づいた
萩「あ~秀吉さんだ~、一緒にお酒飲もう~」
信長から離れ秀吉に抱きついた
秀吉「おっと、俺は用事で来たんだ」
萩「え~やだ~」
嫌々と首を振る
信長「用件は何だ秀吉?」
秀吉「はい。先日報告した件で」
萩を胸に抱きしめた状態で話し始める
信長「それなら・・・・を・・・・に・・・・」
萩は、ふぁっと小さく欠伸をして目を閉じる
秀吉「んっ?萩眠いのか?」
萩「ねむく・・・ない・・・」
信長「少し寝ていろ、起きたら良い物を見せてやる」
萩「う、ん・・・おや、すみ」
そう言うとすやすやと寝息をたて始めた