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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第6章 探険


光秀「あれは甲斐のトラ・・・・・
ふっ、あいつは見てて飽きぬな。気づかれぬ様に見張れ」

斥候「はっ」

(今度は何をしてくれるのやら楽しみだな。)

口元に笑みを浮かべ安土城へと帰って行った



城に帰ると予想した通りに皆が慌ただしくバタバタと走り回っている

光秀「何の騒ぎだ?」

悠々と歩き広間に入る

三成「実は萩様が行方不明になってしまわれました」

家康「見失ったって、お前の目は節穴なの?何の為に着いていったのさ」

秀吉「確かにな、しかし過ぎた事を言っても始まらん
萩を探すのが先だ」

政宗「馬が帰って来たって事は歩きだろ?
そうそう遠くには行けやしねえよ」

三成「萩様はお1人で大丈夫でしょうか?」

光秀「1人とは限らないだろう」

秀吉「なに?どういう事だ光秀
お前何か知っているのか?」

クククッっと笑いだす

光秀「いや何も?ただ、面白いものを見ただけだ」

信長「・・・・・光秀」

ギロッと光秀を睨む

信長「何を見たのだ?」

ふっと笑みを浮かべる

光秀「甲斐のトラに連れ去られる萩を見た」

秀吉「何!?」

家康「何で甲斐のトラなんかに捕まってるわけ?」

政宗「まったくあいつは何やってんだ」

三成「萩様は誰にでも好かれるのですね」

家康「何訳わかんない事を。馬鹿なの?」

信長「で、やつは萩をどこに連れて行った
斥候からの連絡があったのだろう?」

光秀「春日山城へ向かった模様です」

秀吉「・・・・敵の本拠地か」

苦い顔をして呟く

信長「行くぞ」

三成「御供致します」

家康「はぁ、面倒くさい」

そう言いながらも腰を上げる

秀吉「まあそう言うな」

政宗「よし奪い返しに行くか」

ニヤッと笑みを浮かべる

光秀「俺は帰ったばかりなので城で待機させてもらう、斥候には連絡済みだ」

信長達を見送り光秀は静かにその後をつける

(こんな面白いものを見逃すわけ無いだろう。楽しませてくれよ萩)
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