第1章 始まり
長い長い階段を2人は登って行く
やがて頂上にたどり着き都会の騒めきは遥か彼方へ
墓の前にたどり着くと刀を包んでいた布を外す
萩「信長様・・・刀を使わせて貰いますね」
萩の言葉に返事をする様に風が吹き周りの木々の葉の音が耳に届く
萩「佐助君付き合ってくれてありがとう。用事も済んだし帰ろうっか」
隣で黙ってみていた佐助君が
佐助「萩さん、刀の様子がおかしい!」
萩「えっ?」
抱えていた2本の刀『荒波一文字』と『北野藤四郎』が淡い光を放っている
萩「な、なに!?」
『荒波一文字』と『北野藤四郎』の放っている光が徐々に強くなり目が霞む
佐助「萩さん!!」
とっさに手を伸ばし萩を掴もうとしたが佐助も光に飲み込まれていった
萩「佐助君!!」
佐助「萩さん、必ず探し出すから無茶しないで」
萩「うん・・・わかった」
待ってるよ・・・佐助君・・・
萩の意識はここで途切れた