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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第24章 小谷城 5日目


朝になり菻はごろごろと褥の中で転がっている
何時もなら謙信が抱き寄せて来るが今日は萩に代わって小谷城に居るため一人で暇を持て余していた

菻「あ~暇だな~」

仕方なく褥を片付け着替えをすませた

菻「これって姉さまの荷物かな?」

部屋の隅に置いてあった袋が目に入り中身を見てみた

菻「・・・解毒薬?何に使うのこんなの」

どう考えても必要の無い物が出て来て不思議に思ったが元通りに戻し窓から城下町を見下ろした

女中「姫様、朝餉をお持ち致しました」

長政「おはよう萩姫」

襖が開き女中に続き長政も入って来た

菻「おはようって何で長政・・・様も一緒なの」

長政「今日はご一緒出来るのがこの時間しかありませんでしたので、少しでも貴女と過ごしたいのです」

菻「・・・・・・はっきり言って迷惑だ」

長政「何か仰いましたか?」

菻「ワタシモ、ゴイッショデキテ、ウレシイデス・・・・・・・」

心にもないことを片言に喋り長政の言葉に適当に相槌をうちながら朝餉を食べ終えた

長政「萩姫また夕餉にお会いいたしましょう」

菻「あ~はいそうですね。さようなら」

遠ざかって行く足音を聞き朝から疲れたと畳の上に転がった

菻「そう言やお姫さんは何してんの?仕掛けるならさっさとして欲しいんだけど!」

佐助「菻さん何やってるの?」

天井から降りて来た佐助が声をかけて来た

菻「あっ佐助~お姫さん何にも仕掛けて来ないんだけどちょっと様子見て来てよ」

佐助「了解、行って来る」

勝手知ったる城のように天井裏を我が物顔で移動し八重のいる部屋の真上に来た

八重「お菊、例の物は準備できた?」

お菊「こちらになります」

いたってシンプルな甘味を差し出しほくそ笑んだ

八重「ふふっそれでは行って来なさい」

お菊「はい八重姫様」

出て行くお菊を追い越し菻の部屋に向かった

佐助「もうすぐ八重姫付きのお菊さんと言う方がこっちに来るよ」

菻「やっと動いた?何を仕掛けてくるのか楽しみだな~」

飛び起き近づいてくる足音に耳を澄ました

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