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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第18章 求婚の文


萩「兄様、お迎えに出た方が良いかな?」

信長「いや、お前は呼ばれるまで部屋でいろ」

今日は文の返事を書いた相手がやってくる日だ
落ち着きなく部屋の中でうろうろしている

(どんな人だろう大丈夫かな?)

家康「何やってんの萩」

萩「あっ家康!
あのさ、今日来る人ってどんな人かなって」

家康「今さらそんなこと聞いてどうするの
自分で相手決めたのに怖気づいた?」

萩「そういう訳じゃないよ」

家康「じゃあ何?」

萩「心の準備を・・・」

家康「心の準備って何?本気で嫁ぐ気なの?
そんなの俺が許さない」

手をぐっと寄せ抱きしめ耳元で囁いた

家康「ねえ俺にすれば?」

萩「い、家康?」

頬を赤く染め家康を見上げた

家康「その潤んだ瞳も赤く染めた頬も俺以外に見せないで」

少しずつ顔を近づけて来る家康
自然と瞳を閉じ口づけを待った
後少しで重なろうとした時に

三成「萩様信長様がお呼びです
広間へお越しくださいませ」

萩「はい直ぐ行きます!?」

我にかえり家康の胸を押し退け部屋を飛び出した

三成「萩様お顔が赤い様ですが大丈夫ですか?」

萩「へ、部屋が暑かっただけだよ」

ぱたぱた手で仰ぎながら熱を冷ます

家康「はぁ、お前相変わらず空気読めないな」

三成「空気?家康様は空気を見ることが出来るのですか」

的外れな事を言いながらにこやかに微笑む

家康「見えるわけないだろ
もういい、行くよ萩」

萩の手を引き広間へと向かった

秀吉「遅いぞ家康!」

家康「すみません少し用があったので」

そう言って萩から離れて秀吉の横に座った

信長「萩お前は俺の横に来い」

信長に横に静かに座ると三成に目配せをし広間から出ていった
が、直ぐに数人の足音と共に広間に帰ってきた

三成「信長様お連れいたしました」

信長「入れ」

長政「お初にお目にかかります
私は小谷城城主の浅井長政でございます」

入って来たのは黒髪で赤い目が印象的な男性だった

長政「噂通りのお美しい姫君ですね
是非我城へ連れ帰りたい」

その言葉を聞き広間にいた全員が長政に殺気を放ったのだった

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