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イケメン戦国【ご先祖様は織田信長】

第18章 求婚の文


家臣「秀吉様、信長様に文が届いております」

秀吉「ご苦労渡しておこう」

次の日

家臣「信長様に文が届いております」

秀吉「ああ、ご苦労だったな」

その次の日も

家臣「文が届いております」

秀吉「渡しておこう」

そのまた次の日も

秀吉「・・・・・」

家臣「あの秀吉様?」

秀吉「また文か?」

家臣「はい」

毎日毎日届く文、今日も秀吉は信長の下へ届けに行く

秀吉「信長様、秀吉です」

信長「入れ」

襖を開き中へと入ると

光秀「また届いたのか?」

秀吉「何だいたのか光秀」

光秀「報告に来たところだ」

家臣から預かった文を信長に手渡す
文を広げ読む信長の眉間に皺が刻まれていく

信長「もう少し真面な文を書く者は居ないのか
目障りだ全て燃やせ」

秀吉「は!」

何十通もある文を抱えて部屋を出た廊下を歩いていると

政宗「よー秀吉、何持ってんだ?」

三成「秀吉様私がお持ち致します」

秀吉「三成悪いがこれを燃やしてくれ」

三成「燃やすのですか?」

秀吉「ああ信長様が『目障り』だと仰ってな」

三成の持つ文が一通落ちそれを拾った政宗が広げて中味を確認した

政宗「何々『妹君にお逢いしたい』って萩への恋文か
これ全部か?そりゃあ目障りだな」

家康「廊下塞いで何やってんですか?」

三成「恋文を見ておりました」

家康「何言ってんのお前邪魔なんだけど」

歩いてきた家康が冷たい目で三成を見る

政宗「家康これ見て見ろよ」

家康の顔に文を押し付ける
溜息を吐きながら文に目を落とす

家康「・・・・何この拙文、真面な文もかけないのに萩に恋文送ろうなんて100年早い
三成さっさと燃やせ」

かしこまりましたと三成は文を抱えて去って行った

家康「萩はあの文のこと知ってるんですか?」

秀吉「いや、まだ知らない」

政宗「俺の萩に手を出す奴は容赦しねえ」

家康「別に政宗さんの物じゃないでしょ
まあ俺も容赦しませんけどね」

秀吉「お前らほどほどにしろよ?腕の一本ぐらいで我慢しろ」

一仕事終えた三成は遠くから萩と見つめていた

三成「皆さん楽しそうですね」

萩「え!?そ、そうだね」

黒い笑みを浮かべる3人を楽しそうと言った三成に取り敢えず同意したのだった

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