第13章 秘密
菻「いきなり現れた私にいきなり抱き着いてきたんだよね」
秀吉「だ、抱き着いてきた?」
菻「そうなんだよ『萩』って言ってね」
政宗「どんだけ萩が好きなんだあいつ」
幸村「はぁ・・・・本当にな」
溜息を吐き政宗たちと話をするなか
佐助が口を挟む
佐助「でも、華麗に躱してたよね菻さん」
菻「だって見ず知らずの人に抱き着かれたくないでしょ?
しかも『萩』って言ったんだよ!確かにそっくりだけど私は菻であって萩じゃないんだもん!?
イラッとしたから思わず手が出そうになったよ」
光秀「菻も剣術は得意か?」
菻「んっ私?萩と一緒に訓練はしてたよ」
ニヤッと笑みを浮かべると素早く剣を振り下ろす
萩「光秀さん駄目ですよ!?」
萩の声とガギンっと刀の音に皆が驚き振り向く
菻「光秀、私に喧嘩売る気なの?」
いつの間にか菻の手には刀が握られていた
幸村「佐助お前が渡したのか?」
佐助「掏られました」
光秀「ほぉさすがは双子だな」
秀吉「光秀!お前何やってんだ!?」
菻「いきなり斬りかかってくるのは謙信だけでいいんだけどな・・・・・
はぁ佐助、私疲れちゃったよもう帰ろう」
佐助「そうだねあんまり遅くなると大変なことになるからね」
ピィーと口笛を吹くと馬がやってきた
菻「幸村の馬に乗せてね」
幸村「はぁ!佐助と乗れよ」
菻「えぇー佐助は何しても無表情だから面白くない」
幸村「何もするな大人しくしてろ」
ぶつぶつ文句を言いながらも自分の馬に乗せる
佐助「良かったね幸村」
幸村「はあ!何が良かったんだよ、意味わかんねえよ!?」
ほんのり顔を赤くしながら叫ぶ
菻「萩姉さま、今度またゆっくり遊びに来るね
その時は兄さまに織田信長に会わせてね」
走り出した馬上から話しかけ手を振って去っていった
あとに残された萩は秀吉たち(三成以外)に説教されて一緒に信長のもとに向かい誤解を解いた
一難去ってまた一難
『俺も菻に会わせろ』と信長に言われて頭を抱える秀吉だった