第13章 秘密
秀吉「ね、姉さま!?」
光秀「ほぉ」
政宗「はぁっ!?」
家康「姉さまって何」
三成「姉とはきょうだいのうち、年上の・・・・・」
家康「意味ぐらい知ってる、その“何”じゃない」
騒めく武将たちを無視してにこにこ手を振る
萩「ごめんね菻」
菻「姉さま遅いよ何してたの?」
萩「いつものように野菜をもらってからここに来ようと思ったんだけど、途中で猫を見つけちゃって・・・・」
菻「久しぶりに再会した妹よりも猫がいいのか!
まったく仮にも織田家の姫やってるんでしょ?ちゃんと回り見てないといつか攫われちゃうよ?」
萩「あはは」
菻の言葉に乾いた笑い声をあげる
菻「まさか、ね・・・・」
萩「はい、そのまさかです」
はぁぁっと大きなため息を吐く
菻「もういいよ・・・で?」
萩「え?」
菻「後ろの5人が言ってた人たちなの?」
目線を萩の後ろに向ける
萩「うん、えっとね・・・・・」
菻「たれ目が豊臣秀吉、黒い笑みが明智光秀、眼帯が伊達政宗、天邪鬼が徳川家康、天然が石田三成でしょ?」
秀吉「たれ目って・・・」
政宗「ぶぅは!笑みが黒いってさ」
光秀「政宗の特徴は着衣のみだな」
家康「・・・・・・・」
三成「天然ですか?」
項垂れたり笑ったり小首を傾げたりと多種多様な反応
光秀「それで萩、このお前にそっくりな女は誰だ?」
萩「この子は私の妹です」
秀吉「妹って萩は500年後から来たんだろ?」
菻「それがよく分からないんですが私もこっちに呼ばれたみたいなんですよね」
あっ!と声をあげ姿勢をただしにっこり微笑む
菻「挨拶が遅くなりました
皆様お初にお目にかかります
織田菻と申します。萩とは双子なの」
家康「双子?」
三成「だからそっくりなのですね」
政宗「へぇ、菻はどこに住んでんだ?」
佐助「春日山城で住んでますよ
謙信様が偉く気にいってしまって・・・」
幸村「萩に似てるからっていきなり現れたこいつを城においてんだよ」