第12章 宴の誘い
一人で馬に乗れると言ったが光秀に却下され一緒の馬で春日山城を目指す
光秀「何を不貞腐れている?」
萩「だって・・・一人で馬に乗れるって言ったのに」
光秀「お前を一人にすると何処に行くかわからないからな
前科持ちだろう?」
ニヤッと笑う
萩「あれは私のせいじゃ無いよ。信玄様が悪いんです!」
光秀「ほぉ、お前は何も悪くないと言いたいのか?
抱きかかえられて、連れ去られて、挙句の果てには口づけまでされて、それでもなお、お前は何一つ悪くないと?」
萩「うっそれは・・・・・」
光秀「しかもだ、今度は謙信から宴の誘いだと?これはもう有罪だろう」
萩「ごめんなさい、もう文句は言いません」
シュンとして光秀の顔を見ないように下を向く
光秀「今回は少し大人しくしていろ
さっきも言ったように春日山城を見て回れる機会はないのだ、俺の邪魔をするな」
萩「はーい」
光秀「いい子にしていれば褒美をやろう」
ニヤッと黒い笑みを浮かべる
萩「いい子って私そこまで子供じゃないよ」
ぶつぶつ文句を言いながらも素直に頷く
(萩を子供とは思っていないぞ。それに褒美は決まっている)
光秀「もうすぐ着くぞいつまでも拗ねるな」
そう言って頭を撫でてやると
萩「子供扱いしないで!?」
光秀「なら大人の女扱いしてやろうか?」
二ヤッと笑い顎をクイッと持ち上げ顔を近づけていく
萩「えっ、や、待って・・・」
ギュッと目を閉じると瞼にチュッと口づけが降ってきた
光秀「クククッお前にはまだ早いようだな」
萩「うぅ//光秀さんの意地悪」
馬を走らせ数刻、やっと春日山城にたどり着いた