第7章 突然のドライブは
「出逢った頃から、ずっとこうなることを望んでた。いっぱい寂しい思いさせると思いますが、一緒にいる時は絶対寂しい思いさせませんので、僕とお付き合いして下さい。」
お喋り翔くんは告白も長くて
律儀で丁寧で。
でも「好きだ」とは言ってくれなかったので、少し意地悪をした。
「……私への気持ちが、伝わりません。」
「え!?あ、えっと、す、好きです。大好きが溢れて、抑えきれませ…って、めっちゃ恥ずかしいんだけど。」
翔くんが左手で口を押さえて、困った顔をした、その姿が可愛くて、つい笑ってしまった
「ふふふ、もう、俺は真剣なんですけど。」
「ははっ、あははっ、ご、ごめんっ、そうだね。」
「そうだね、ってあなた、」
「ふふっ、…うん、嬉しいです。よろしくお願い致します。」
深々頭を下げて、私たちの友達以上が始まった。
「俺への気持ちが伝わりません。」
「え、あ、…(い、言えない。恥ずかしすぎる。)」
「ちゃんの口から聞きたい。」
「す、…(好きです!はい、言った!)」
「心の中で言ったとか、なしよ?」
「…(ですよね)」
「はい、せーの」
「す、すきです、櫻井翔くん。」
「…フルネームて斬新ね、さん。」