第1章 秋風が吹く
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なんて言ったらいいのかな・・
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大好きなのに
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別れたいって
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どう言えば・・
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でも迷ってる場合じゃないよね
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「あのね・・別れてほしいの」
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テレビを見てた和に唐突に切り出した
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和「へ?」
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「あの…あたし…ずっと
もっといっぱい会いたいし
デートだってしたいって思ってた・・のね」
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自分にはどうしようもない事を言われれば
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和は何も言えない・・
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「でね、あたしの事好きって言ってくれる人がいて・・
その人の事いいなって・・思って」
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ごめんね・・
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和・・
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ほんとはそんな事
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一度だって思った事なかったよ
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ただ会えれば良かった
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和しか好きじゃないよ
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途中で自分でも何を言ってるのか
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分からなくなってたのに
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和の返事は
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和「わかった」
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「え?」
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自分で別れたいって言ったのに
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あっさり納得してしまった和を見て
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泣きそうになった
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「…・・」
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和「好きなやつができたんだろ?わかったよ…別れよう」
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胸がドクンとなって
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目の前が真っ暗になった
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幸せだった和との時間が終わるんだ・・
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