第2章 **
Aside
雅「んんっ…」
今は…何時?
俺は近くに置いてあった時計を見る。
夜8時か…
翔ちゃんたちもう帰ったみたい…。
俺倒れちゃって…ずっとみんなに迷惑かけてたんだろな…
特に今日は…、翔ちゃんに一番かけたかな…。
俺があんな顔するから…『倒れたときのこと』についての返答に対応出来なかったから…
でも…元凶といえば俺の“この体”だよな…
なんでこんなに弱いんだろう…俺って…
小っちゃい時からずっと病院通いでさ…
昔から何も成長してねーじゃん…
雅「痛っ…」
俺は足の爪をはがしていた。メンバーにバレないように足にしたつもり。
血も少し出るほど…。
…これは、弱くて、頼りない自分に対しての恨み。