第18章 こたつでお昼寝
潤side
「手、出して?」
どことなくウキウキした顔の雅紀が俺を見上げる。
その表情だけで、何をされるのか、大体の予想がつく。
「やだ…」
結果は分かり切ってるけど、一応”抵抗”してみる。
ほんとは…なんだけどね?
「やだじゃないでしょ? 早く出して?」
その言葉に、最早”No”と言う気すら失せて行く。
寝転んだ雅紀の顔の上に、両手首をくっつけて差し出す。
「ふふ、おかえしね?」
両手首にストールが巻き付けられていくのを、鼓動が徐々に早くなるのを感じながら、俺はジッと見つめていた。
「で~きた♪」
硬く駒結びにされたストールは、自分ではとても解けそうもない。
雅紀のくせに、変なところで抜け目がない(^_^;)
「よいしょ、っと…」
掛け声と同時に雅紀が身体を起こし、一つ伸びをする。
そして布団を捲り上げ、こたつの足を持ち上げた。
「ここ、手置いて?」
一体何をする気だ‥σ(๑• . •๑)?
若干疑いながらも、言われる通りにする。
「ふふ、もぉ、そんな顔しないの? 余計に萌えちゃうでしょ?」
俺、今どんな顔してんだろ…(///﹏///).。oஇ
ちょっとだけ不安かもσ(//ω//)テヘ
そんなことを考えていたら、俺の両手の間にこたつの足がストンと落とされた。
えっ、これって…Σ(///□///)
慌てて見上げた雅紀の顔が、クシャッと笑顔に変わった。