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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。

第17章 〜前を向いて〜






ーーーーーーーー翌日


ひたすら泣いて寝てしまった私は、差し込む朝日で目を覚ました






マネージャーに体調不良を訴えて仕事をオフにしてもらった私は、この日もベッドの上にいた







ふと携帯を見ると、着信履歴がとんでもないことになっていた



和人お兄さん、陣平お兄さん、航お兄さん、研二お兄さんから、何十件と電話が来ていた





けれど、折り返しの電話をする気が起きず、ただボーっと携帯画面を見ていた



その時……






prrrrr……






新たな着信を知らせてきた




画面には、『零お兄さん』と示されていた





おそらく、お兄さんたちから報告を受けたんだろう。
けれど、出る気がしない私はそれを無視し続けた




しばらくして、コール音は続いたものの電話は切れてしまった




しかしその後………











ピーーーンポーーーン!









家に、来客の知らせがなった



そのまま出ずにいると、ずっと鳴らされ続けるインターホン






私は覚束ない足取りで玄関まで来ると、相手を確認しないままドアを開けた






その時、外にいた人物が入るなり私を思いっっきりガバッと抱きしめた




バタンッと大きい音をたててしまる玄関のドア




全てにまったく反応しない私を、相手はさらにきつく抱きしめた






?「…みんな電話に出ないお前を心配していた。俺もだ。家にいてくれて良かったよ……」





椎奈「…零、お兄さん…」







泣いて枯れてしまったのは、声もだった



掠れた声で、この日初めて喋った




それに答える代わりに彼の手が私の背をトントン叩いた。



そして体を離し、改めて対面した彼が指で私の赤くなった目元に触れた




降谷「…詳細は知らないが話を聞いたよ。君が塞ぎ込んだることもね」



椎奈「私は、新一に酷いことをしてしまった…」



降谷「!新一くんは、たしか君の弟だったか…。だが、彼に手を出したのは君ではなく組織の…」




椎奈「違う!!私がもっと注意しなかったから…、恐れていたからこんなことに…っ」



降谷「…っ」



また流れ始めた涙とともに胸の内の罪悪感が叫び声と一緒になって溢れてきた
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