第3章 〜成長記録〜
あれから数年経ち………
新一は幼稚園に、私は小学3年生になった。
新一「なぁ、姉さん。聞いてくれよ、蘭がさ…」
椎奈「どうしたの、新一」
どうやら、幼稚園で蘭ちゃんと会ったらしい。
新一は幼稚園でのことをよく話してくれる。
蘭ちゃんがどんなにいい子なのか、を。
聞いていて飽きない。
ちょっと前まで赤ん坊だった弟が、こんなに成長したのである。
かくいう私も、少しは成長した。
もう小学生である。
そう……『もう』なのだ。
椎奈「…かならず、救出してみせる」
新一「?どうしたんだ、姉さん」
椎奈「ううん。なんでもないよ、新一。新一は蘭ちゃんが好きなんだね」
新一「ば、バーロー!そんなんじゃねぇよ!」
照れている新一。
私は微笑んで、その頭を撫でてあげた。
あと数年で、あの爆弾の事件が始まる……