第16章 〜さあ、原作の始まりへ……〜
ーーーーーー翌年 主人公が20歳
第三者side
とある芸能事務所に何人も集まる、雑誌記者の人たち
すると、事務所の扉が開いて二人の女性が現れた
途端に記者たちの中のカメラマンがシャッターを切り始める
事務所から出てきたのは、
サングラスとニットの帽子で顔を隠す人気モデル・藤峰椎奈とそのマネージャーである月城茜(36)だ
月城が記者から彼女を隠そうとするが、
記者も負けずに質問をかけようと迫ってくる
椎奈はそれに苦笑いし、マネージャーを止めた
記者a「椎奈ちゃん!つい先日の新聞で話題になった高校生探偵の工藤新一くんとの関係は!!」
記者b「2人が一緒に並んで歩いているところを目撃した方がいますが!!」
椎奈「調べていただければ分かりますが、工藤新一は私の弟です。目撃したのはおそらく、買い物に行ったときのものです」
全員「「!!」」
椎奈が落ち着いて答えた探偵との関係
記者はすぐさまペンをとってメモに書く
記者c「それでは、あなたは新一くんのお姉さんということでしょうか?」
椎奈「はい」
記者a「弟さんの活躍ぶりをどう思いますか??」
椎奈「そうですね…。昔から周りをよく見て頭の回転が速い子なので、有名な探偵になってくれたことを誇らしく思います」
そういった後、マネージャーから肩を叩かれ、振り返ると小声で会話する
月城「椎奈もうすぐ現場に行かないと間に合わないわ」
椎奈「そうなの?じゃあ強行突破で」
会話はそこまでで、月城が記者たちを押しのけ道を作り始めた
記者c「では椎奈ちゃん、最後に弟さんに一言………」
椎奈「弟には言いたいことを既に言っています。それでは仕事があるので失礼します」
またパシャパシャとシヤッター音がするが、取材陣を素通りしてマネージャーの車に乗り込んだ
そして、安堵の息をついた
椎奈「芸能人ってこんなに取材陣相手に大変なんだ…」
ーーーーーーー第三者side終了