第14章 〜風見さんがやってきた〜
椎奈「(も、申し訳ないことになった…!!)」
普段は割と冷静な私が、公安のこの動きが自分のせいではと考えて慌ててしまう
風見さんがキョトンとなってるが、私はそれに気づいていない
椎奈「私、仕事で朝早く出ても仕事ぎっしりのときもあって…。忙しい公安の人に同行なんてさせれません!!」
風見「い、いや、ちゃんと仕事量は調節するんで大丈夫ですよ?!」
椎奈「そんなわけないです!そんな生ぬるい職業じゃないのは分かってるんですからね!!」
風見「(なんか責められてる?!)」
椎奈「あ、そっか。私が仕事以外で出なきゃいいんだ…」
風見「いや、ちゃんと外出してください!じゃないと体に悪いんで!俺は俺で適度な休息取れるんで気にしないでください!!」
椎奈「そうですか?」
風見さんがすごい剣幕で言ってくるから、納得した私は『じゃあよろしくお願いします…』と言うしかなかった
ーーーーーー中居宅 村田side
夕方、零の部下の風見が来て、椎奈に会ったことと出来事について聞いた俺は笑うしがなかった
村田「ははははははっあはははははっww」
風見「ちょっ…笑い事じゃないです村田さん!!」
村田「いやぁ、あの子は本当に理解力があって面白い発言をするw」
俺がそう言うと、先ほどまで慌てていた風見が真剣な顔をする
風見「…ええ。俺たちの仕事をとてもよく理解していますよ。降谷さんたちが気にかけることもわかる気がします」
村田「だろう?そこでだ。君には少しだけ彼女の秘密を明かそう」
風見「秘密?」
村田「これは他言無用だ。公安の人間にも知ってる者はお前と俺と零ぐらいだよ」
風見「!!」
風見はそれに動揺して驚いたようだが、それだけ重大だと理解したのか顔を引き締めた
村田「彼女は予知夢をよく見る。そのせいで無茶をすることもある。…俺のときのようにな」
風見「つまり彼女を見守りつつ、ときに手を貸し守って欲しい。ということですか?」
村田「ああ。これは知られてはならない。彼女は利用させない。…いいな?」
風見「はい」
ーーーーーーー村田side終了