第11章 〜なんか隣に引っ越してきた〜
村田「…怒らないのかい?俺の報告で公安と間接的にだが関わることになったのに…」
不思議そうに聞いてくるお兄さんに、私は笑って頷いた
椎奈「だって、転生の話を言わないでくれたじゃない。十分だよ。でも、あえて他の人とかじゃないんだね」
村田「俺は君と何度か面識があるからね。その方がより親しく関われると上も納得したし、もしもの時は君を支えられる。零がそうやって上を誘導してくれたんだ」
椎奈「零お兄さんが?」
村田「ああ。アイツも忙しい分椎奈を気にかけているからな。とりあえず、今日したかった話はこれでおしまいだ」
椎奈「そっか……。あ、じゃあ一緒に肉じゃが食べる?」
カバンから布に包んだタッパーを出して見せた
村田「そうだね。用意するから待っててくれ」
椎奈「うん」
その後、肉じゃがを温めて2人で談笑しながら美味しくいただきました……
ーーーーーーーその頃
工藤家では新一が一人ご飯を食べていた
新一「ちくしょう…。一人で飯食ってもうまくねぇんだよ。誰なんだ、姉さんの親しい男ってのは…」
近所のどこに住み、どんな人物かも聞いていない新一は、ただただ頭を抱えた