第2章 〜プロローグ〜
車の急ブレーキの音が聞こえると同時に、
私の体は衝撃を受けた
頭から血が流れて、なにかを考える時間すらなく
意識は遠のいていった………
?「おぎゃあ、おぎゃあ……」
ふと気づくと、私は白い天井を見上げていた。
赤ちゃんの泣き声も聞こえる。
「(ここ…どこ?)」
そんなことを考えていると、体が不意に持ち上げられた……
?「(…は?!持ち上げられた?!!)」
?「あらら、椎奈ちゃん、こんなに泣いてどうしたの??」
笑顔で顔を覗き込むように聞いてくる女性。
しかし、その顔は見たことのあるものだった。
そう、画面越しで見た、某探偵アニメの…
見た目は子供、頭脳は大人のアレだ……
「(マジか…この人がお母さん…)」
私はどうやら、見た目は子供どころか赤ちゃんにまで縮み、
工藤家の主人公の姉になったようです。