第10章 〜救出ミッションその3!!スコッチの自殺を阻止せよ!!〜
ーーーーーーー高校二年
この日の休日は、仕事がオフだった
華々しいデビューを飾ってからというもの、放課後は専ら仕事づくしだつた
朝は制服を着て歩くと周りがざわつき、追いかけてくるファンから逃走する日々
おかげで無駄な脚力がついてしまった
だからせめて休日は、とサングラスをかけて髪を上に結び 涼しい格好の目立ちにくい色の服を着た
家を出ると、私は廃屋ばかりが経つ道をぶらついいた
椎奈「スコッチさん、たしか廃屋に逃げ込んでたよね…」
どこのビルかは記憶が曖昧で定かじゃない
手当たり次第で探すしかないか、ともう終わったのでは?という払拭して歩き出した
そのとき………
椎奈「!!」
廃屋のビルに向かって焦るように走る人影を二つ見つけた
椎奈「あれは…スコッチさんとライさん!」
間に合ったか!という喜びもそこそこに、彼らがビルに入るのを見て私も後を追った
扉の前に来ると、揉める声が聞こえた
ライ「自殺は諦めろスコッチ。お前はこんなところで死ぬべき男ではない」
このセリフで、すでに拳銃がスコッチの下にあると知った
椎奈「止めるないと…!)」
思いっきりドアを開いて屋上に出ると、2人はこちらを見た
スコッチ「…!!椎奈…なぜここに…」
ライ「知り合いか?スコッチ」
スコッチ「……っ」
私に警戒しながら問いかけるライに言い淀むスコッチさん
ライ「…なぜ君のような女の子がこんな場所に来た?まさか…」
椎奈「今はそんなこと言ってる暇じゃないはずです!!スコッチ…和人お兄さんを逃すべきじゃないんですか?!」
ライ・スコッチ「「?!!」」
スコッチ「なぜ君がそれを…」
ドタドタドタドタッ
3人「「「!」」」
誰かが階段を駆け上ってくる音
それに焦りを見せたのはスコッチだ
スコッチ「くそっ」
椎奈「待って!!」
心臓に銃口を突きつける彼の腕にしがみついた
スコッチ「離せ!君はすぐ隠れるんだ!!」
椎奈「来るのは敵じゃない」