第7章 〜なんか予想より早めの再会をした件〜
……これは、とある日の再会の話。
ーーーーー中学3年生(15歳) 10月
その日、私は中学の友人と駅にいた。
友人の名は、宮下友美(15)
そこにいるのは、隣町までわざわざ行くからだ。
その理由は………
友美「はぁああ!!楽しみだなぁ、ケーキバイキング!!」
椎奈「私はそこまでお腹に入らないよ、友美」
友美がケーキバイキングの知らせを中学でしてきて、暇なら行こうと誘われた
あまりケーキは胃に入らないが、どんなものがあるのか楽しみでその誘いを受けてみた
友美「何を言ってるの。無理をしてでもお腹に詰め込むのよ!」
椎奈「いや、無理だから」
冷静なツッコミを小さく入れつつ、私と友美は電車に乗った。
そこから電車に数分揺られ、駅から歩きで数分でケーキバイキングについた
ーーーーーバイキング会場
椎奈「(…なんか見覚えのある人たちがいる…)」
ケーキを美味しそうに眺める友美の隣で、私は顔を引きつらせた
目線の先にいる人物たちは、褐色肌の金髪で、にこやかに笑っている(胡散臭い笑顔ともいう)男性と、薄い顎髭にこちらもにこやかな(それでも胡散臭いと感じない程度の)対応をする男性がいた
椎奈「(…なんかあまり見たくないかも)」
彼らの本性を知ってるだけに、今の彼らは好きじゃなかった
ただ、彼らから黒い感じは一切ない。まだ例の組織に潜入しているわけじゃないらしい…。
よく見れば、ターゲットらしき男をチラリと見たり、たまに接近してる時があった。
そんな観察をしていれば、ケーキを眺めていた友美が肩をトントンたたく
友美「ね、椎奈どうしたの?」
椎奈「ううん。なんでもない。ケーキ、選びに行こっか」
この時、私は気づかなかった。
こんな大勢の中なのに、しばらく連絡すらしていない私に気づいた彼らが微笑ましげに見ていたことに……