第36章 〜赤白黄色と探偵団〜
灰原「なに考えてるの?こんな素性もよく知らない人間に家を貸したりして…。もし秘密がばれたりしたらどうするの?」
コナン「大丈夫だよーーー」
声を押し殺し、それでも焦りや恐怖の感情を見せる哀ちゃんに、コナンくんは不敵に笑って断言する
しかし、次の瞬間には同士を見つけた嬉しそうな笑みを浮かべた
コナン「ホームズファンに悪い人はいないから!」
灰原「…はい?」
椎奈「(さすが新一。やっぱりシャーロキアン…)」
哀ちゃんの目が点になった隣で、私は呆れた笑みをこぼしたーーー
その後、家の鍵を沖矢さんに渡して彼を工藤邸に送った後、私は新一と部屋に2人だけにしてもらって話を聞くことに…
椎奈「…それで?組織の新しい情報って?」
新一「ああ。ジョディさんが水無伶奈さんから聞いたんだけど…新しいメンバーが動き出したって」
椎奈「新しいメンバー?」
私が聞き返すと、新一が険しい顔で頷く
新一「情報収集及び観察力、洞察力に優れた探り屋で、コードネームは『バーボン』。報告の様子からして、かなりの手強い相手と見て間違いないって」
椎奈「そう…」
新一「姉さんも気をつけろよ? 俺たちの幼児化がそのバーボンってやつにバレたら、どんな手段で親しくしてる姉さんに近づくかわからねぇ…」
椎奈「私に? ないない、私には公安の護衛と警察の友人がいるんだから…」
それに、バーボンの正体は零さん。味方なんだから
でも、それを知らない新一は私にギロリと鋭い目線をくれた
新一「…でも、一応油断はしてんなよ、姉さん」
椎奈「りょーかい」