第35章 〜赤と黒のクラッシュ(殉職・謳歌)〜
☆おまけ☆
あの心臓に悪いほど甘々すぎる展開を体験した後、彼は帰ることにしたらしく玄関まで見送ることになった
そして彼が靴を履いて玄関を出かけ、あ、と思い出したように言った
降谷「そうだ…。椎奈、君の引越し先だけど、俺が幾つかあのなかから厳選しておいたから好きな場所を選べ。どこもここに並ぶほどのセキュリティだ」
椎奈「いつの間にしたの?!」
降谷「ふっ。ちなみにペットok、隣からの騒音対策もバッチリなうえ、その近くには俺の…正式には安室透名義の家もある」
椎奈「しかも抜かりなし?! あの短時間で?!」
本当、彼には驚かされてばかりだ
こんな完璧人が私の恋人になってくれたなんて、夢みたいだ
ドヤ顔で語っていた彼に思わずツッコミを入れてると、次に彼はバーボンの顔になった
降谷「今後、俺はバーボンとして安室透を名乗り君の親しい人間、毛利一家に絡んでいくだろう。それまでに安室が君と親しくすると、何かと都合が良い…」
椎奈「!!そっか…関わりやすくなるものね」
降谷「ああ。まぁ君といたい下心が8割ぐらいで、それはついでなんだけど…」
椎奈「…っ?!」
降谷「そんなわけで、よろしく頼む。じゃあ俺はもう行くよ、じゃあな」
最後にとんでもない大きな爆弾をなんでもない顔で投下し、照れる私に意地悪く笑いながら彼は去って行った……
椎奈「(れ、零さんあんな恥ずかしいことをペラペラと…!!と、とりあえず、引越し先どれか選ばないと…)」
できれば、彼の家が近いところで……
そう考えている私は、よっぽど彼に虜なのだったーーー