第6章 〜救済ミッション!!萩原を救え!!〜
ー中学1年の年
その日は、突然訪れた。
ニュースを見ていた時、LIVE映像でその様子が映し出されたのを見て、私はハッとなった
椎奈「お母さん、私、今から出てくる!!」
有希子「あら、じゃあ夕方には帰ってくるのよ?」
椎奈「うん。行ってきます」
私は簡単でラフな服に着替えると、ニュースに表示されていた住所を携帯で検索してそこへ向かった
ーーーー爆弾発見場所
そこには、既に大勢の人たちがいた
警察も何名かいて…、
その中に、見たことある背中があった
椎奈「松田さん!!」
松田「!!お前…」
ここで会うのは予想外なのか、サングラス越しに目を見開いたのが分かった
椎奈「萩原さんは?!」
松田「爆弾を止めてる。心配ねぇよ、あいつなら…」
椎奈「今ならまだ間に合う!!」
松田「おい、椎奈?!」
私は松田さんの言葉を無視し、急いで携帯で萩原さんを呼ぶ
すると、ガチャと繋がる音がした
萩原《もしもし。どうした椎奈ちゃん。お兄さんに会いたくなった?》
椎奈「そんなことないから。それよりも、今、休憩とかしてないよね」
内心ではかなり焦っている私。少し冷たくなってしまった
萩原《あ、結構ドライ…。爆弾のタイマーが止まってるから、今は一服してる》
椎奈「?!今すぐそこ離れて!!!早く!!!」
萩原《…は?》
椎奈「タイマーは犯人の手でまた動き出す!水銀レバーの爆弾なんでしょ?!」
松田・萩原「《?!!》」
松田「お前…なんでそれを!」
#MAME1#「話はあと!お願い…そこから逃げて!!死んだら、地獄までおしり叩きに行ってやる!!」
萩原《…それはごめんだ。分かったよ。言う通りにすればいいんだな?》
椎奈「うん!」
涙が止まらなくなった
彼らに初めて出会った頃の、楽しそうな萩原さんの顔が浮かんだから
私が泣きながら言ってることに唖然とする松田さん
携帯から慌ただしい音が聞こえる
油断は禁物。私は祈った
その数秒後、マンションの一角が爆破した…