第31章 〜屋外バーベキュー場での出会〜
「にゃ〜ん」と鳴くその猫の首には、 【ユキ】と書かれたネームプレートと小さな鈴を通した赤い紐が蝶々結びしてある
降谷「……えっと…あの……。これは一体……」
椎奈「これ、じゃなくてユキです」
降谷「あ、はい。……それで、この猫は一体…?まさか、大事なパートナーっていうのは…」
混乱して、口調が安室になりながらも降谷が再度椎奈に問う
すると、彼女は満面の笑みを浮かべ……
椎奈「そう!この猫ちゃんで〜す!もう本当に可愛くて可愛くて…!」
降谷「そ、そうか…。そうだったんだな…ならいいんだ」
椎奈「……本当にどうしたの零お兄さん」
どうやら、自分は勘違いを起こしていたらしい…。降谷はそれを理解した瞬間どっと疲れが溜まって、だらりと腕を下ろした
村田「あ〜…仕方ないんじゃないか?誤解するのも」
椎奈「えっ…私そんなにへんな言い方したの?」
刑事「「(やっぱり無自覚で分かってないかんじなのか…)」」
予想はしていた彼女の言葉に、彼らは苦笑いした
松田「…ありゃあ誰が聞いても紛らわしかったぜ?特に、一緒にいかなかった降谷が聞いたらよ。なんせコイツ、お前のことが好k……」
降谷「○トライクショットぉぉぉ!!」←
松田「ぐはっ」
全員「「?!!」」
急に赤面した降谷が松田の言葉を遮り、彼の頭にチョップを食らわせた
他が呆然となる中、降谷はさらに松田のこめかみをグリグリ拳でドリルする
降谷「おい松田。お前何を今言おうとした。ん?(^言^)」
松田「痛い痛い痛い痛い(ry…! 俺はお前が一歩を踏み出せるようにだな…」.
降谷「余計なお世話だ!!」
椎奈「(本当に仲いいね〜。でも…零お兄さんが私のことを何って言いたかったんだろう…)」
椎奈が松田の言いかけたことに一人首を傾げたのだった