第5章 〜この出会いから、原作の7年前へ…〜
しかし、足の捻挫はともかく、刀傷はすぐに癒えた
それを、松田さんに登録してもらったメアドで一人一人に伝えた
すると、すぐに返信が帰ってきた。
(送信して50秒で松田さんが返信してきたのはビビった)
全員から、良かっな、おめでとう、次は無茶しないように、というメールが届いた。
それまでもメールでのやり取りはわりとやっていた。
そこで、私はスコッチさんの本名を知ることになる。
『村田和人』
明らかでなかった本名を知れたのは、実に嬉しかった…。
全員との週2,3ペースでのやり取りに、この人たちこんなにして平気なのか…と本気で心配したりした
けれど、萩原さんのメールで来る写真は本当に楽しそうだ
………だからこそ、心の底から思う。
彼らのこの幸せを奪ってはならない、と。
原作の通りなんてゴメンだ、と。
たとえどう思われても、彼らを助けようと思った。
………だが、
彼らが警察学校を卒業したあたりから、降谷さんと村田さんと連絡できなくなった
最後のメールは、
「ごめん。これから連絡は取れなくなる。悪いが、理由を聞かずに俺たちを見かけても無視してくれるとありがたい」
そんなメールが、2人から個別に送られてきた
それは、おそらく彼らが公安…ゼロに配属されたからだと思い至った
伊達さんと松田さんと萩原さんは、やはり忙しそうだが何気に連絡を取れる
彼らはいつも元気そうなので、連絡を取るたびに私はとてもホッとしていた………
それから、さらに年月が経ち、私は中学1年生…つまり13になった
原作の蘭ちゃんたちの歳と安室さんの歳を逆算して、自分の歳とも示し合わせてあの爆弾事件は今年だと目星をつけた
ーーーー覚悟は、とっくの昔に決まっていた