第29章 〜初めての揉め事と自覚した想い〜
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その後、結論から言うとFBIと公安はベルモットを逃してしまった
彼女はショットガンを複数着ていた防護服でなんとか防ぎ、それでも肋骨を折っていながらコナンを人質に車で逃走した…
しかし、FBIにとって今まで分からなかったベルモットの素顔を暴けたのは、なかなかの収穫だ
赤井「…立てるか?」
しゃがんだまま新一がベルモットと消えた方を見ていると、後ろから声がかかった
赤井さんに向くと同時に手を差し出され、それに甘えて引っ張ってもらった
赤井「まさか車のトランクにいるとは思わなかった」
椎奈「出来れば私も乗りたくなかったですよ。乗り込んでしまった(将来の)可愛い妹分を守るためです」
赤井「なるほど。…しかし、君のそばにいる5人の騎士(knight)は納得しそうにないな」
村田「当たり前だ」
げ…と思って振り返ると、そこには恐ろしいほど満面な笑みで仁王立ちしている和人お兄さんがいた
村田「さあ、帰ろうか椎奈。みんな家で君を待ってるよ」
椎奈「はい……」