第28章 〜満月の夜の二次元ミステリー〜
ーーーー翌日
有紀子「もぉ〜、どうしてそんなに冷めてるのよ二人とも!!」
椎奈「いや、どうしてって言われても…」
現在、工藤邸には3人の人間が集まっていた
私・工藤椎奈と、和人お兄さん、そして約束通り早めに帰国した母・有紀子だ
しかし、母さんは本来の姿ではなくまたまた変装していて、不満そうに頬を膨らませる
、
椎奈「帰国するのを知ってたうえ気配に殺気が無いんじゃ、母さんぐらいかなってわかるじゃない…」
有紀子「でも少しくらい驚いてくれてもいいじゃないのよぉ!!」
村田「えっと…なんか、すいません…」
変装して隠れる母に気付いたのは、家に入ってすぐに和人お兄さんが殺気の無い気配にきづいたからだ
そして、有紀子を日本に呼んだので彼女が私にドッキリを仕掛けるんじゃないかと思った
有紀子「この前帰ってきたときは面白かったのに…。まぁ、今後見るであろう新ちゃんのびっくり顔で勘弁するわ」
母さん、あなたは登場のたびに子供を脅かさないと気がすまないのか…
母さんに呆れると同時に、犠牲者となる弟を可哀想に思った。
その傍ら、和人お兄さんがゴホンゴホンとわざとらしく咳をこぼす
村田「すいません、有紀子さん。挨拶もそこそこに急ぎの話があるのですが…」
有紀子「あら、そういえばそうだったわね。あなたもここにいるってことは新ちゃんか椎奈ちゃんのピンチかしら…」
村田「ええ。話が早くて助かります。今回はあなたのその変装という特技、存分に振舞っていただきたい」
有紀子「え?変装させるの?」
椎奈「そうなの。とりあえず具体的な話は今日新一が来てからなんだけど…」
学校でまだ来れないのかな?
時計を確認しながら母と話していると、家のチャイムが鳴った
ピーンポーン……
椎奈「来たね」