第23章 〜ジョディ・サンテミリオンとの出会い〜
そして、夕方。
あれから外を歩き回り、やっと家に帰り始めた私
1日で買った色んなものを持ちながら、顔は複雑なものだった
椎奈「まさかFBIに接触するとは思わなかった…)」
FBI捜査官のジョディ・スターリング
公安に関わる身としては、まず関わってはいけないだろう人物
椎奈「(たしかこのころは公安が出てなかったよね…。公安は知ってるのかな?一応、FBIの来日は極秘任務って設定だったけど…)」
原作壊れてるからなぁ…
そして頭に浮かべたのは、『赤井いいぃぃぃ!!』と怒りをあらわにする零お兄さんや、実際数年前に見た赤井さんに対する冷たい態度
そしてさらに、来日を知って暴れる零お兄さんを止めようとする必死なお兄さん達と自分の絵面
椎奈「うん。私は知らなかったんだよ。FBIなんて見ていない。うん」
そこまで早口で喋って、私は足を止めた
椎奈「(…FBIも公安も、国のために戦っている。黙っていることが、私が彼らにするべきこと。今は争いを産むべきじゃないんだから…)」
だから少しでも、彼らの溝が…スコッチの生存で浅くなってればいいんだけどなぁ…
そんな風に考えながら、私は今も組織に潜入している彼・零お兄さんの胸中を思った……
私に笑顔で『ありがとう』と囁き、口づけてくれた額に手で触れて顔を赤く染めながら…