第4章 〜待ち望んだ出会い〜
有希子「椎奈ちゃん、悪いんだけど買い物してきてくれる?新一が遊びに行ってるのよね〜」
ある日、母・有希子からおつかいを頼まれた。
お金をもらって、メモも鞄にしまい、さっそけ東都デパートまで出かけた
……のだが……
犯人 「おい、動くんじゃねぇぞ!!さもなくばこのガキはお陀仏だ!!」
その日、偶然にも違法の薬物摂取をした犯人がデパートにいた
彼は薬物特有の高揚感を覚え、現在私を人質に大暴れしていた
椎奈「(…どうして私がこんな目に…)」
買い物だってまだ終わってないのに…、と落ち込んでいると首に刃物があてがわれた。チクリとした痛みで、首が薄く切れたのがわかった
ゾクッ……
こんなに発狂しているのだから、殺されるのはほぼ確定だろう。そう考えた瞬間、心の中は恐怖で埋め尽くされた
椎奈「(どうしよう…怖い…)」
硬直して、騒ぐこともできない。
周りのデパートに来た客も、人質がいるせいか動けないでいた。
しかし、そんな中でも私たちに近づく数名の男たちがいた
?「残念だけど、この騒ぎは警察に連絡させてもらったよ」
?「人質は解放させてもらうぜ、犯人さん」
椎奈「?!!」
私が知ってる姿より若いが、それでも分かった。
萩原研二、松田陣平、伊達航、そして……
のちに黒の組織へと潜入するであろう、降谷零と、スコッチと呼ばれた男
彼らが、客たちの先頭で犯人と対面した