第21章 〜事件を吸引する素質が移りました〜
これは、両親が帰った日から間も無くのことーーーーー
蘭《えっ。本当に?!本当に行ってもいいんですか?!》
椎奈「もちろん。蘭ちゃんたちになかなか会えない日が多いし、他の人の邪魔しない条件付きになるけど、それでもいいならたくさん周りの人誘って来てよ。チケットはうちが出すし」
蘭《行きます!行きます!うわぁ、楽しみw…でも、そんな大勢で行って大丈夫なんですか?》
椎奈「ちゃんと許可取ってるから大丈夫。それに、仕事の現場はでっかいから」
この日、私は蘭ちゃんに連絡して仕事の見物に誘った
ここ最近、モデルに関係ないような仕事のオファーも来るようになり、スポーツで言う所のオールラウンダーになってしまった
というのも、事務所に来るのだ
ファンレターというものが…
その内容は、ただ応援してくれるものだったり、こんなこともできますか?といった依頼ものだったり…
まぁ、そんな要望を無視するわけにもいかず、とうとう仕事としてそれを消化していくことに決めたのだ
そして今回の課題は………『歌手』
仕事現場はライブ会場
ニュースはとても大きく取り上げてきて、チケットは即完売
もちろん、広める前にちゃんと恥をかかないか歌の実力は検証済みだ
そして蘭ちゃんや園子ちゃん…周りの知人がそれを残念がってくれるので、社長に許可を取って誘ったというわけだ
蘭《じゃあ、いっぱい誘っちゃいますw楽しみにしてますねw》
椎奈「はーい」
ガチャリと電話が切れ、笑みがこぼれた
椎奈「(さて、蘭ちゃんたちは招待完了。続いては…)」
次に携帯の画面に出たのは、お馴染みの刑事さんたちのアドレス