第20章 〜両親が帰ってきました〜
あの後、両親はどつやら新一に会いに行ったようだ。
しかも、私の時のように芝居をうって。
そしてどうやら、新一は原作通りこの日本に残るようす。
私も幼児化について知っているということは両親から聞いて知っているようだったーーーーーー
ちなみにこの話は、今目の前にいる新一から聞いている
ここは博士の家で、お互い向かい合うようにソファに座って紅茶を飲みながら話していた
椎奈「それにしても、新一。あなた本当に小学生くらいに縮んだよね」
コナン「ああ。おかげで苦労ばっかりだよ…」
小さな少年になった新一が、疲れ切った顔でため息をついた
コナン「にしても姉さん。日本に残って良かったのか?」
椎奈「いいのいいの。急に引越しする方がかえって怪しまれるうえに大騒ぎじゃない」
コナン「それもそっか…。姉さんが芸能人ってこと時々忘れるよ」
椎奈「探偵たるもの、記憶力には磨きをかけなさーい」
コナン「分かってるよ」
?「…しかし、危険過ぎやせんかの?」
姉弟の会話に入ってきたのは、おやつを持ってきた阿笠博士
原作でご存知、コナン=新一と知っている一人だ
阿笠「家のセキュリティとかもしもの対策も万全にせんといかんじゃろ」
椎奈「安心して、博士。家のセキュリティ最近強化してもらったんだよ。身の回りも安全だから」
阿笠「そ、そうなのかの?ならいいんじゃが… 」
セキュリティ強化を短期間で済ませたことに、博士が戸惑う
やったのは私やそこらの人間ではなく、公安の人たちなのでとても手馴れていた
椎奈「(とりあえず、またお礼の品物用意しないとな…)」
コナン「なんかよぉ…相変わらず、姉さんの周りって警察関係者多いよな」
椎奈「ん?まぁ、そうかもしれないね」
コナン「それに比例して、周りに男ばっかで女友達もすくねぇし…」
椎奈「失礼ね。ちゃんと仕事で友達作ってるよ」
コナン「ホント、モデルって気がしねぇ…」
失敬な。
そう意味を込めてギラッと目を鋭くさせると、慌ててその場を取り繕う新一だった