第33章 岩泉/大好き*イベント小説※R18なし
「ただいま〜」
「おかえり一〜 あ、
名前ちゃん来てるわよ〜」
「えっ?!まじで?!」
どうも、こんにちは。
私ははじめくんのお母さんの
お友達の子供…の苗字名前です。
ややこしいけど、仲がいいって事。
「名前!!!」
「やぁ、はじめくん
お邪魔してるよ〜」
*
「なんかお母さんがお仕事で、
1週間ぐらい帰って来られないんだって」
「そうなのか 学校どーすんだよ?」
「私 不登校だから関係ないね」
ふふん、と得意げにすると、
はじめからチョップをくらった。
「痛いなぁ」
「まだ 学校行けてねぇのかよ!」
「だって 行きたくないんだもん!」
私の不登校は、いじめとかじゃなくて
たんなる 反抗期な感じのアレだ。
人と関わるのが苦手な私に
学校なんて 地獄そのもの。
友達も はじめくんしかいない。
「私には はじめくんが
いればじゅーぶん。」
ギュッ、と抱きつくと
抱きしめ返してくれる。
「お前、明日俺の部活だけ来いよ」
「え?!いいの?!」
「おぉ、先生とコーチに
話つけとくから来いよ!
お前もずっと家にいちゃ暇だろ?」
そんな彼のイキなはからいで、
明日、部活だけ見学していいことになった。
電話で話したところ、先生もコーチもOK、
服も私服で大丈夫、との事だった。
*
そろそろ時間かな…。
私は駆け足で家を出た。
心臓 バクバクする。
はじめくんにあえる!
(早く会いたい!
バレーしてるとこ見たい!)
私は体育館前に来ると、
扉の隙間から中を除いた。