第14章 及川/告白※キスのみ
「好き!」
「…おい」
「大好き!!」
「だぁあああ!うっせぇ!!」
「はじめは嫌いなの?」
「…それなりに好きではある」
「やった!」
一は私のイトコ。
今日は一ヶ月に三回ほどの
バレー部見学に来ています!
勝手に見学して勝手に帰ります←
「やぁ 名前ちゃん!」
「お、及川さん ちわっす〜!!」
元気よく手を突き出すと、
パチンッとハイタッチの音が
響いた。
「相変わらずだね〜
岩ちゃんとこ大好きなの」
「もちろん!大好きなんで!」
「やめろよ…!」
少し頬を赤らめるはじめの
頭をうりうりと撫でると、睨まれつつ
腕を掴まれた。
気持ち悪い程につきまとう私を
嫌がるけど少しは受け入れる一、
そんな所が好きなのだ。
こんな感じでわちゃわちゃ
していると、ふと及川さんが
睨んでいるのがわかった。
(なんか 怖い…?)
思わず、はじめを
後ろから首元に腕を回し
ギュッと抱きしめる。
「?!?!?!
お…まえ…何してんの?!」
顔をのぞき込むと、真っ赤だった。
はじめ可愛い!←
「名前ちゃん!
ちょっと…今いい?」
すると及川さんに呼ばれた。
何かなーと思いつつ
及川さんに着いて行った。
「あぁ〜…っと」
空き部屋に来てもう10分は
経っているとおもう。
未だ何も言わない。
及川さん自体、やってしまった感
満載の顔をしてるし。
「及川さん?」
「ひっ!はい!」
「えっと…要件を…」
「あっ!えっ…うん…はぃ…」
焦っているのが丸わかりだが
黙って待っていると 意を決したように
私の顔を見つめ返す。
「名前ちゃんが岩ちゃんの
イトコで、仲良くて、ああやって
わちゃわちゃっていうか…
いちゃいちゃ?してる所見ると
正直岩ちゃんが羨ましくて仕方ない!」
「……え」
「俺は名前ちゃんが
好き!大好き!!」
わぁお。←
告白された。
あの及川さんに…
私女子の敵になりうる…?
「俺だって名前ちゃんと
仲良くしたい!
いちゃいちゃしたい!」
この人…ヤバイ人?←