第63章 ひんやりな夜
一期と別れてから私はそそくさとにっかりの部屋を訪れた
『中は…かなり静かだけど……』
とりあえず覗いてみるか!
そう思い私はそっと襖を開けた
すると、薄暗い部屋で蝋燭一本を灯して何やら話していた
にっかり「それで、その女の子は……寂しさに耐えきれずに…」
五虎退「……ど、どうなったんですか…?」
にっかり「取り憑いたんだよ」
秋田「と、取り憑いた…んですか…」
にっかり「取り憑かれた側の人は、ずっと肩が重くてね……まるで…おいでと言われているように、ね」
全員「………………………………」
ふむふむ、怖い話をしてるって所かな?
短刀ちゃん達…がくがく震えてる……可愛すぎかよ…!
怯える短刀達が可愛くて、抱きしめたい衝動に走ってしまう
それにしても、女の子の霊の話って…ちょっと怖いかも……
途中から聞いたからよく分からないけど、なんか取り憑かれたとか言ってるし…私そうゆうの苦手なんだよね…
って、今部屋に入ったらさらに驚かせちゃうよね…どうしよっかなぁ…
『怖い話とか参加したくないし…取り憑かれたとか怖過ぎる……』
鶴丸「キミの後ろにも居るぞ、白い鶴が」
『……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!』
部屋をそっと覗いていれば、背後に不穏な影が訪れたことに私は気づいてなくいきなり声をかけられ大絶叫してしまった
にっかり「!」
短刀達「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!」
乱「な、ななななに!?!?」
前田「お、女の霊が出たんですか……!?」
私の悲鳴に、元々怖い話を聞いてビビっていた短刀達も大絶叫した