第32章 大慰労会
浦島「信じられないなら、試してみる?」
『え?』
浦島はそう言いながらジリジリ寄ってきた。
試す理由が分からないんだけど…!!
この場で抱っこされるとか恥ずかしいからやめて頂きたいぃぃぃい!
私は後退りしながら苦笑いを浮かべる
『浦島、落ち着こう…!』
浦島「え?俺はすごく落ち着いてるけど?」
寄ってくる浦島から後退りを続けていれば誰かにぶつかった
私はふと振り向けば、浦島のお兄ちゃんである蜂須賀がいた
蜂須賀「何をしてるんだい?」
『あ、蜂須賀!お前の弟どうにかしてよ!』
蜂須賀「?なにかされたのか?」
私の言葉に、不思議そうに首を傾げる蜂須賀。
別に可愛くないけどすごく美しい!
『いや、抱っこされそうになってる』
浦島「だって、主が俺のこと力ないみたいに言うから!」
蜂須賀「はぁ…、子供だな」
溜息をつきながら、お酒を口にする蜂須賀。
は?なんで私まで子供扱いされてるの!?
てか溜息つかないで、まじで
地味に傷つくから!!
『蜂須賀、私は大人だよ!』
蜂須賀「…どうだが…」
おい、そのグラスに入った酒顔にぶちまけるぞ!
私は立派な大人だし!浦島が子供だって……
そう思いながら浦島を見れば、浦島は蜂須賀をじっと見ていた。