第32章 大慰労会
堀川「はい、どうぞ」
『ありがとう堀川!』
注いでもらったジュースを一口飲めば、グラスをテーブルに置いた。
すると堀川がいきなり私の手を握ってきた。
『?堀川…?』
堀川「あ、ごめん…ちょっとだけ、こうしてたいな」
そう言って、堀川は私の手を握ったまま周りにバレないようにテーブルの下へと手を移動した。
『………………』
な、なななな何これ!!!
すっごくドキドキするんだけど……!
そんなことを考えながら堀川をチラリと見れば、どことなく嬉しそうな顔をしていた。
すると、今どんな状態か知らない和泉守が話しかけてきた。
和泉守「主、今日は飲むのか?」
『へ?あー、お、お酒?』
和泉守「そーそー、酒!飲むなら乾杯したいんだが…」
『あー…今日は慰労会だし飲もうかなぁとは思ってるよ…?』
長曽祢「飲むなら、俺が注いでやろう」
『あ、ありがとう長曽祢!じゃあ、ここに注いでくれる?』
私はまだジュースの入ったグラスを差し出した。
すると長曽祢は不思議そうな顔をしていた。
長曽祢「ジュース入ってるが、いいのか?」
『うん!ジュース割りにするからいいよ!』
長曽祢「そうか。なら、このまま注ぐぞ」
そう言って、長曽祢はゆっくりとお酒を注いでくれた。