第13章 初遠征
『はぁ……まだ朝なのに疲れた……』
私はあれからさっさと朝食を済ませひと足先に広間を出た。
『ほんと……なんとゆうか…思春期かアイツら』
骨喰「主、大丈夫か?なんか顔が疲れてる」
広間を出て縁側で休んでいれば、骨喰に声をかけられた。
骨喰は心配そうに顔を覗いてくる
『あ、骨喰〜……お久しぶりだね、話すの』
骨喰「そうだな…隣いいか?」
『うん、どうぞ』
私の言葉を聞けば隣に座った骨喰
座った途端、骨喰は空を見上げてずっと無言になっている
骨喰「……」
『……』
なんだ、この沈黙は…!
今まで無口な子と話してなかったから変な感じがするんだけど…
『骨喰?』
骨喰「ん?なに?」
『最近本丸どう?私が来てからと来る前だと何か変わった?』
私は気になったことを尋ねてみた。
なぜ今なのかは私にもわからないけど
骨喰「……変わった。みんな明るくなったし、楽しそうだ。兄弟も、主が好きだって言ってた…きっと、お前が主になってなかったら…俺たちはここまで立ち直ることはできなかったと思う。だから感謝してる」
『……ありがとう。いい意味で変われてるなら、すごく嬉しいことだなぁ…まぁ、まだまだ道生は遠いけどね…』
骨喰「…何かあったら手助けする」
『ありがとう骨喰…いい子だなぁ!』
私は骨喰の頭をわしゃわしゃと撫でた。
骨喰「…っ、やめろ…触るなっ」
『照れ屋さーん』
骨喰「うるさい」
たまにはまったり雑談もいいなと思えた時間だった。