第75章 巡り合わせ
部屋に入れば、いつの間にかほたるんが起きていた
そしてこちらを鬼の形相で睨みつけている
な、なんでだ!!
私何もしてないぞ…!!!
『あ、ほたるん…起こしちゃった…?』
起こしちゃったと聞いたものの私何もしてないから!
そんなことを心の中で叫んでいれば、ほたるんが口を開いた
蛍丸「どこ行ってたの?」
『へ?あ、ちょっとトイレに…』
その言葉にほたるんはホッとしたような顔をした
一体なんなんだ…!!!ほたるん!!
蛍丸「良かった…。俺が寝てる間、主に何かあったらって思ったら…俺」
『え?あ、もしかして…心配してくれたの…?』
蛍丸「何言ってるの…当たり前でしょ…」
頬を少し赤らめながらそっぽ向くほたるん
かわいいいいいい!!!
なんだ、そのプクっとした表情は!!
こんな可愛いほたるん見たら興奮して眠れないじゃないか!!!
『ほたるん可愛すぎるよ…!もうなんなの…もう可愛さの罪だからね!!!』
蛍丸「は…?意味わかんないから…てゆうか、なんで刀剣増えてるの?」
『あ、そうだそうだ、ほたるんにはまだ言ってなかったね!えっと、ここに寝てる子が日向正宗くん。私を助けてくれた刀の一人だよ』
蛍丸「それってもしかして、主が持ってきた刀?さっき顕現できなかった…」
『そうそう!寝てる間にいつの間にか顕現されててびっくりしちゃった!あ、それと、何故か本丸から抜け出してきた九振りと会って仲間が増えたの!そして謙信くんは寂しいって言うから連れてきたって理由!』
蛍丸「ふーん……。主に何かしたら許さないからね」
謙信「しないぞ!ぼくのあるじは、ひとりだけだし!」
蛍丸「それならいいんだけど」
やっぱりほたるんも疑ってるなぁ…
確かにあの本丸の光景を思い出したらなにかするんじゃないかって疑うよね…しっかり者だわ…