第72章 今日から始動
『……私にかかってるってこと?』
こんのすけ「そうなります…」
私に前任が倒せるの?
前だって、私は見てるだけで何も出来なかった
大包平と小烏丸が居なかったら…今頃……
きっとこの本丸にいた審神者達は、私よりも力も霊力も神力もあったと思う
そんな相手に私が敵うの……?
そんなことを考えれば不安しかなくなった
自然と俯いてしまっていたのか、こんのすけに下から覗き込まれた
こんのすけ「主様?大丈夫ですか?」
『……あ、うん……』
こんのすけ「不安になるのは分かりますが、そう不安がらないでください。最悪前任が来た時は、政府も動きますので…。主様がピンチの時、これを使ってください」
こんのすけは小さなボタンのついた機械を私に渡してきた
『これは?』
こんのすけ「緊急速報機です。これを押すと政府の本部に連絡が行くようになってます!なので、是非」
『まぁ、これがあれば少しは安心かも…』
こんのすけ「はい!政府も早く前任を確保しなくてはならないので、少しでも危険を感じたら緊急速報機を使ってください」
『分かった……』
こんのすけ「主様、どうか御無事で」
『死ぬ前提止めて、まじで』
私には刀剣達も政府も付いてるから大丈夫だよね
色々考えると余計に嫌な運が付きそうだから明るく行こう、明るく…
そう思い、私は前任が来た時の対策を考えた